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【恋活コラム】
「恋活 アプリ ランキング、それぞれ参加したんですけど、あれは疲れますねぇ。どうしてかしら。
リラックスできないんですよ。皆、恋活では箱飾ってアビールしたり、お金もかかるでしょ。
それで気が合わない人とペアを組まされたらたいへんですからね。
それより、皆で手づくりのお弁当でも持ちよって、河原にハイキングにでも行ったほうがいいわ。
でもそれだったら、会が儲からないわねぇ」
会員たちは一般的にお見合い産業に加入していることを他人に隠すという。
「同じ職場の人にはとくにしゃべらないですよ。
どうしてって？だって、コンピューターに決めてもらうのってなんとなく後ろめたくありません？
結婚できた人が入れる恋活アプリサークルもあるんですって。ランキング形式でまとめてくれたらいいのに。
でも私だったら、おすすめされても入らないな。
決まったらサヨナラしたいところありますからね。
誰かの紹介じゃあそうはできないでしょ。
その点便利といえば便利ですよねぇ、あとくされもないし……」
●恋活アプリランキング会場ではパーティー会場にもどろう。
呼びかけ可能な異性がたくさんいるにもかかわらず、同性同士になってしまった不運なカップル。
また、カップルができたはよいが、ビンゴゲームが終わったら、「ハイ、サヨナラ」と別れ別れ壁のしみ＂ということばがある。
パーティーの場で、声をかけることもかけられることもなく、気がついたら壁のしみと化してしまう男たちをさす悲惨な流行語であるが、＂壁の花“ほどの存在感もないところがなんとも悲しい。
おすすめの恋活アプリランキングの会場では、
人り口の近くの大きな柱の周囲にいつのまにやら、
そんな 壁のしみ“風の
ゾーンが作られてしまっていた。
恋活 アプリ ランキングでは避難民のように群れる男たち
料理皿とグラスを手に、だけはひっきりなしにキョロキョロするものの、なかなか勇気ある一歩が踏みだせないまま時問だけが非情に過ぎてゆく。
もちろん、主催者側も手をこまぬいているわけではない。
直接アタックするのが苦手な人でも自分をアピールできるようにと、恋活アプリランキング側から各自に＂自己紹介カード“が配布され、これはと思う相手に何枚でも手渡すというアイデアも実行に移された。
もっともこれはこれで主体性と決断が問われるが、会場内ではあちこちで手渡すシーンがみられた。
なかには、ほろ酔いかげんの四十近い男性が、まるでビラ配りのような手つきでカードを配り歩いている。
クスッと笑って受け取る女性たちは、カードの文面と男の後ろ姿をみくらべたりして、同性同士でささやきあったりしているが、さすがに「お待ちください」と呼びとめる女性はいない。
どれほどの効果が上がったのか、現場では判断つかないものの、もしも自分がその立場だったらどう切り出したものか……と、
しばし考えこんでしまった。
一方で、早くもうちとけた恋活 アプリ ランキングでの雰囲気のカップルも全体の一割くらいだがいることはいる。
すでに＂データ“見合いで顔見知りになった二人もいるのだろう。
「前に恋活 アプリ ランキングでお会いしましたね」「あっ、あの時の。
その後いかがですか」「いや、なかなか、決まんなくって」「どうですか・このあと二次会でも」……といけば順調なのだろうが、「あのう、ちょっとお話ししていいですか？」
「ええ」「すごいですね、この人波」「ええ」「パーティーは初めてですか？」「ええ」「お仕事は？」「 です」「僕は 銀行です」「はぁ」……といったふうに恋活アプリランキングでの会話のリズムにのれない場合はつらい。
＂群集のなかの孤独“をひしひしと実感しだした頃、ダンスタイムがはじまった。
会場中央の床がダンススペースとなっており、ステージ上のバンド演奏がはじまるや、司会者が「恋活 アプリ ランキングではただいまよりダンスクイムです。
皆さんお誘い合わせのうえ、窟ってダンスステージヘ」と盛んにアジテーション。
すると、それまで会場の隅で観察していたアドバイザーの人たちが会場内に分け入り、「さぁさぁ、踊って踊って」「引っ込み思案ではだめよ、甜極的になって」と、背中を押し押し誘導しだす。
かつて中学生の頃、フォークダンスの時間になると恥ずかしがって尻込みする生徒に、教師たちがさかんに叱咤していた光景を思いだす。
恋活アプリランキング側のアドバイザーの精力的な後押しの結果、踊りはじめた男女は五十人くらい。